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2025.07.24

「お風呂」の違い

日頃より弊社ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。さて、本日は、「文化の違い」について書きたいと思います。

私は集中してやりたい事があると、ちょっと特別な「合宿」に行くことがあります。

そんな時はだいたい、2~3泊します。過去にはビジネスホテルも多く利用しましたが、最近では、お気に入りの温泉施設に泊まっています。
合間に温泉に浸かるだけで、頭と心がふっと軽くなる。
日本のお風呂文化って、特別だなあと改めて思います。

日本では「湯船に浸かる」ことに、疲れを癒す・気持ちをリセットするなど、精神的な意味合いも強いですよね。
1日の終わりにお湯に沈むあの時間は、きっと日本人にとっては心のよりどころ。
銭湯や温泉の文化が発達してきた背景にも「癒し」や「コミュニティとしてのお風呂」がありました。

外国人の生徒様に「湯船に入る?」と聞いてみると、ほとんどが「入りません」「シャワーだけです」という答えでした。

例えば──
ベトナム:「お風呂は朝にシャワーだけ。夜は暑いからあまり入らない」
フィリピン:「バケツに水をくんで、手でパシャパシャかける」
インドネシア:「イスラム教だから、水で流すことが大事」
ミャンマー:「暑い国だから、水風呂のようなものにちゃぽんと入るだけ」

「湯船に入る」という感覚そのものが、まったく新しい文化体験のようです。

お風呂の目的は、国によって本当に違うなと感じます。
「体の清潔を保つため」「宗教的に水で流すことが大切」など、
日本のように「癒し」「自分を整える」「1人になってリセットする時間」という感覚は少数派です。

でも、日本のお風呂に慣れてくると、「シャワーだけでは物足りない」という声も聞きます。
「温泉が好きになった」「家でも湯船にお湯をはるようになった」という変化もあって、
そんなふうに「新しい価値観を受け入れること」も、異文化理解の面白さのひとつだなと思います。

それぞれの国にそれぞれのお風呂があり、
それぞれの「心地よさ」があります。
でも、日本のお風呂文化は──
人の心までそっと温めてくれる、そんな力がある気がします。

生徒様とそんな話をしながら、
「湯船っていいよね」と静かに共感しあえる瞬間が、
わたしにとってはすごく、幸せです。

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