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2025.07.10

「かねない」はコワイ!?

日頃より弊社ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
さて本日は、【文法】について書きたいと思います。




「その言い方、誤解を招きかねません。」

このようなセリフを、ドラマやビジネスシーンで聞いたことはありませんか?

N2のクラスでこの文法「~かねない」が出てくると、だいたいの生徒様が止まります(笑)
「“~しかねる”、“かねない”…んん??」
→「じゃあ、“誤解を招きかねません”って、招くの?招かないの!?」

「~しかねない」は「(悪い)可能性がある」という意味ですね。

例文:
そんな発言は、誤解を招きかねません。
不注意な運転は、事故を起こしかねないですよ。

つまり、「~してしまうかもしれない(悪い方向で)」というニュアンスがあります。


生徒様がつまずくポイントはここです。

  1. 否定に見えて否定じゃない。
  2. 「悪いこと」限定という不思議。
  3. 文語っぽくて、会話ではちょっと堅い。

ある日、テキストに出てきた例文で、
「そんな態度は、誤解を招きかねません」がありました。

とたんに教室が静まり返りました。
「これは怒ってるの?やさしいの?」と戸惑う生徒様。

たしかに、直接は怒っていないのですが、やんわりと注意している感じを受けます。
日本語らしい“やわらかいけどキツい”表現です。

まとめると、「~かねない」は
・悪いことが起こる可能性があるときに使う
・ビジネスやフォーマルな場面でよく使われる
・学習者にとっては“否定に見える肯定”というトラップ


実に、理解するのに複雑な内容です。例文を何度も音読して口慣れし、形を覚えてしまうことも必要でしょう。

ぜひ使えるようになってほしい、N2文法の名脇役です(*^^*)

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