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さて、本日は「教室で起きたこと」について書きたいと思います。
先日、初級クラスで作文の練習をしました。
「わたしの いえの ちかくに 〇〇が あります。」という文を使って、書いてもらおうというものです。
まず大切なのは、「ちかくに」という言葉の理解です。生徒様からは「せんせい、ちかくってなんですか?」と聞かれます。日本人なら「そばに という意味だよ」と答えがちですが、初級者にとっては「そばに」もまだ知らないことが多く、そのまま説明すると今度は「そばにってなんですか?」と聞き返されてしまいます。
ですから、ことばで説明する前に絵を見せるようにしています。

この絵を使って説明しました。
真ん中の建物を学習者様の家とします。そのまわりにコンビニ、スーパー、郵便局、病院、公園などがあり、どれも歩いて行ける距離にあります。
この絵を見せながら「家のまわりにあって、歩いて行ける場所。家から見える場所。これが ちかく です」と説明しました。
絵で距離感がつかめると、生徒様はすぐに文を作り始めます。「わたしの いえの ちかくに コンビニが あります。」「ちかくに こうえんと、スーパーが あります。」「ちかくに ゆうびんきょくが あるので、べんりです。」
どれも生活が感じられる、あたたかい作文でした。
日本語で自分の世界を表そうとしてくれる姿を見ると、今日もこの仕事をしてよかったなと感じます。
