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2025.12.04

「ちかくに」を伝える工夫

日頃より弊社ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。

さて、本日は「教室で起きたこと」について書きたいと思います。


先日、初級クラスで作文の練習をしました。

「わたしの いえの ちかくに 〇〇が あります。」という文を使って、書いてもらおうというものです。

まず大切なのは、「ちかくに」という言葉の理解です。生徒様からは「せんせい、ちかくってなんですか?」と聞かれます。日本人なら「そばに という意味だよ」と答えがちですが、初級者にとっては「そばに」もまだ知らないことが多く、そのまま説明すると今度は「そばにってなんですか?」と聞き返されてしまいます。

ですから、ことばで説明する前に絵を見せるようにしています。



この絵を使って説明しました。

真ん中の建物を学習者様の家とします。そのまわりにコンビニ、スーパー、郵便局、病院、公園などがあり、どれも歩いて行ける距離にあります。

この絵を見せながら「家のまわりにあって、歩いて行ける場所。家から見える場所。これが ちかく です」と説明しました。

絵で距離感がつかめると、生徒様はすぐに文を作り始めます。「わたしの いえの ちかくに コンビニが あります。」「ちかくに こうえんと、スーパーが あります。」「ちかくに ゆうびんきょくが あるので、べんりです。」

どれも生活が感じられる、あたたかい作文でした。

日本語で自分の世界を表そうとしてくれる姿を見ると、今日もこの仕事をしてよかったなと感じます。

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