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さて本日は、日本文化について書きたいと思います。
先日、レッスンでクリスマスの作文を書く取り組みがあり
あるミャンマーの生徒様から質問がありました。
「先生、“おじいさん”と、“祖父”は、同じですね?」
私は一瞬、答えに困りました。
なぜなら、親族関係にある祖父と、近所で見かけたおじいさんでは
意味が違うからです。
質問をした生徒様は、「クリスマスには、サンタクロースの祖父がプレゼントを…」と書き、この書き方は正しいのかを聞きたかったようです。
日本には、他人に対する呼称が多くあります。
おばさん、と一口に言っても、親族のおばさん、近所のおばさんがいます。
しかし、“おば”という呼称になると、親族のおばさんに限定されます。
前述の生徒様には、“サンタクロースの祖父”が使えない理由を説明し、理解してくれました。
おじいさん、祖父=年を取った男性、と丸暗記してしまうと、このような齟齬が生まれます。
ここで少し疑問に思ったのですが、日本には“お姉さん”という呼称がありますね。
日本人が、ある程度年齢を重ねた女性にも、“お姉さん”と呼び掛けている場合
外国人の方は、「あの人はお姉さんではない。年を取っている」という気持ちになるかもしれません。
このあたりは語用的に、「ある種の目的があって、そう呼ぶときもある」と指導しておくのがいいかもしれません。