日頃より弊社ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
さて本日は、講師として気をつけていることについて、書きたいと思います。

フィリピン、モンゴル、中国、ベトナム、ミャンマーなど…
弊社で学んでくれている熱心な生徒様は、様々な国から来日しています。
そんな中、クラス内で感じるのは、『教育格差が存在する』という点です。
格差は、悪い事ばかりではありません。その国、地域に根付いた生活をするうえで、環境によって違いが出て来るもの、という考え方で私は見ています。
日本国内でも、教育格差ってありますよね。
ここでいう【教育格差】とは、生徒様の出身の国、地域が
勉学というものに、どのように取り組み、扱ってきたかという点です。
また、その過ごし方によっては、来日後の日本語教育を受けるにあたり、少なからず影響があるのが事実です。
あるクラスで、私は宿題を出しました。次のレッスンで確認させてもらうつもりで、『やっておいてくださいね』と言葉を掛けました。
しかし、宿題をしてこなかった生徒様が数名いました。理由を聞いてみると、キョトンとしています。
宿題を忘れた自覚がないのか、または他の理由かと、話を聞いてみると
【宿題というものが、なんなのかわからない】というのが答えでした。
日本の学校では、先生が宿題を出し、生徒が次回に提出する、という
ごくスタンダードなやりとりを、この生徒様は経験したことがなかったのでしょう。
その後、わかったことですが、その生徒様は、小学生のころから親御さんの手伝いをしていて、なかなか学校に通えなかったという経緯がありました。
弊社では、そこを問題にしているのではなく
いろいろなバックグラウンドの生徒様を、【一つのクラスで教育する】という意味で、気をつける点が多いということです。
技人国のビザで入国している生徒様は、大学で日本語を学んだ方も多く、勉学の仕方に慣れている部分があります。
一方で、宿題の意味がわからなかった生徒様も、同じクラスで学んでいますから、その都度、【レッスンとはこういうもの】【宿題とはこういうもの】【テスト勉強とはこういうもの】と、教えていく必要があります。
こうして一緒の時間を経て、一つのクラスとしての【学ぶ雰囲気】ができてきます。
最初の2~3ヶ月は大変ですが、馴染んでくれている生徒様に、心から感謝してレッスンしています☆