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さて本日は、日本語学習者様の発音指導(音声指導)について、書きたいと思います。
※画像はこちらからお借りしました。
このような図を【口腔断面図(こうこうだんめんず)】と言い、
日本語教師であれば全ての音のそれぞれの図が判別できます。
今回はタ行の画像をご紹介します(*^^*)
同じタ行なのに、「チ」だけは図が別になっていますね。
この意味は、イ段を発音する時、舌が少し後方へ引っ込むことで“口蓋化(こうがいか)”が起きるからです。
タツテト、と発音する時には舌先が前歯の裏側をトントンと当てるようになりますが、
チの時だけ、舌が上あごに移動します。
私たちはこのように無意識に発音しているのですね。
フィリピンの学習者様は、「つ」の発音が「ちゅ」になることが多いです。
「つ」の発音の時、舌が前歯の裏ではなく、下に下がることが原因かと思われます。
そのため、「おちゅかれさまでした」のような発音になりがちです。
国によって、苦手な発音が違いますので
講師はそのことをよく知った上で指導しなければなりません。
発音がクリアになった時は、生徒様もより自信を持って話せるようになって
とても嬉しそうです(*^_^*)