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さて本日は、日本語の文法について書きたいと思います。
日々、日本語を教えていると
学習者様の探求心の強さを思い知ります(*^_^*)
例えば挨拶の過去形で、
「ありがとうございました。はOKなのに、ごめんなさいでしたはダメ?」
という疑問ですら、彼らには真剣な課題です。
動詞の活用についても、「五段活用を丸暗記したのに、どうしてそこで例外が起きるの?」と途方に暮れる学習者様もいらっしゃるようです。
その例外を、次の語句で考えてみましょう。
立つ の五段活用は、立たない、立ちます、立つ、立てば、立とう
のように、立 の後ろが、たちつてと になります。
これを、五段活用と言いますが、
「立ってください」という時には、「立ちてください」とはならず、
「っ」という、小さな「つ」で活用します。
これを、「促音便(そくおんびん)」と言います。
促音とは、小さな「つ」のことです。
日本語講師たちは、これを「音便化する」と呼びます。
もうひとつ、例を出してみましょう。
飛ぶ という動詞は五段活用で
飛ばない 飛びます 飛ぶ 飛べば 飛ぼう
というように、「飛」のあとに ばびぶべぼ が接続します。
しかし、「飛んでください」と言う場合には、
「飛びてください」とはならず、「飛んで」に「ん」が入ります。
これを、撥音便(はつおんびん)と言います。
撥音とは、「ん」のことです。
音便はそのほかに、イ音便(聞きて→聞いて等)、ウ音便(ありがたく→ありがとう等)があります。
正式な試験に通っている講師であれば、このあたりのことは勉強で頭に叩き込んであるのではないでしょうか。
真面目な生徒様には、文法の例外は怖くない!と教えることも必要です。
レッスンでは講師自らが楽しみながら、音便の例外を提示できるとよいのではないかと思います。