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2024.12.19

呼び方(呼称)

日頃より弊社ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。

さて本日は、日本文化について書きたいと思います。


先日、レッスンでクリスマスの作文を書く取り組みがあり

あるミャンマーの生徒様から質問がありました。

「先生、“おじいさん”と、“祖父”は、同じですね?」

私は一瞬、答えに困りました。

なぜなら、親族関係にある祖父と、近所で見かけたおじいさんでは

意味が違うからです。



質問をした生徒様は、「クリスマスには、サンタクロースの祖父がプレゼントを…」と書き、この書き方は正しいのかを聞きたかったようです。




日本には、他人に対する呼称が多くあります。

おばさん、と一口に言っても、親族のおばさん、近所のおばさんがいます。

しかし、“おば”という呼称になると、親族のおばさんに限定されます。


前述の生徒様には、“サンタクロースの祖父”が使えない理由を説明し、理解してくれました。

おじいさん、祖父=年を取った男性、と丸暗記してしまうと、このような齟齬が生まれます。


ここで少し疑問に思ったのですが、日本には“お姉さん”という呼称がありますね。

日本人が、ある程度年齢を重ねた女性にも、“お姉さん”と呼び掛けている場合

外国人の方は、「あの人はお姉さんではない。年を取っている」という気持ちになるかもしれません。

このあたりは語用的に、「ある種の目的があって、そう呼ぶときもある」と指導しておくのがいいかもしれません。

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