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さて本日は、『文末が持つ、日本語のやさしさ』について、書きたいと思います。

「〜と思います」「〜ですよね」「〜でしょうか」…
なんとなく耳にする、やわらかい日本語の言い方。
これは単なる“丁寧さ”ではなく、日本語ならではの「やさしさ」や「相手への気づかい」が文末に現れているんです。
このような文末表現について、「なぜはっきり言わないの?」と感じる学習者様も最初は多いです。
でも、日本語では「相手を否定しない・傷つけないように」するのがマナーとされるため、この“曖昧さ”が、実は日本語の魅力でもあるのですよね。
たとえば、このような表現です↓
🔹「~と思います」
→ 自分の考えを主張しすぎず、柔らかく伝える
例: この方法がいいと思います。
🔹「〜でしょうか」「〜かもしれません」
→ 断定せず、相手の気持ちに余地を残す
例: もしかしたら、少し難しいかもしれません。
🔹「〜ですよね」「〜じゃないですか」
→ 相手の共感を誘う表現
例: この言い方、よく聞きますよね?
🔹「〜ていただけますか」「〜てもいいでしょうか」
→ 丁寧でありつつ、相手を立てる
例: もう一度説明していただけますか?
このような表現は、N2,N1レベルでも使用に抵抗がある、または難しいと感じる方は多いので、
最初は完璧を目指さなくてOK!と伝えてあげたいです。
「やさしく話そう」という気持ちが伝わるだけで、会話はぐっとスムーズになりますし、失敗してもいいのです。
むしろ、やわらかい言い回しを使おうとしている姿勢が、相手に安心感を与えることになると思います。
日本語の“やさしさ”は、文法の中にもちゃんと息づいています。
正しさよりも、思いやりをもって伝えようとする心が、いちばん大切。
文末表現をちょっと意識するだけで、日本語がもっと“やさしく”なるということを、レッスンでも伝えていきたいです(*^^*)