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2025.06.05

発音の難しさ

日頃より弊社ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
さて本日は、『教室で起きたこと』をテーマに書きたいと思います。


教室では毎回のように、言葉にまつわる小さな「なるほど!」が生まれています。
先日の授業でも、ある生徒様からこんな質問がありました。


「先生、『あめ』のアクセントがわかりません。雨と飴、どう違いますか?」

日本語は、同じ音でもアクセントの違いで意味が変わることがよくあります。
特に、母語にアクセントの区別がない学習者にとっては、この「高低アクセント」は大きな難関のひとつです。

私は答えました。
「『雨』は、『あ』が高くて『め』が低くなります。上から降るイメージで、『上→下』と考えると覚えやすいですよ。」

生徒様も「そうなんだ!」と納得してくれて、教室に笑顔が広がりました。手で、上から降ってくる雨を示すと、生徒様も一緒にやってくれました。


実は他にも、長音(おばあさん/おばさん)や撥音(さんねん/さねん)、促音(がっこう/がこう)など、日本語独特の発音の違いに苦戦する場面はたくさんあります。

また、これ以外にも、『べんきょう』を『ばんきょう』に近い発音で話す、母音の区別に苦しむ生徒様も目立ちます。

そうした細かい違いに気づけたとき、「日本語が少しわかった!」という手ごたえを感じてくれる瞬間があります。
このようにして毎日、学びの積み重ねの中で一緒に成長していけることが、私にとっても大きな喜びです。
今月もまた一歩ずつ、前に進んでいきましょう(*^^*)

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